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キッチンリフォームや加熱機器の入れ替えを検討する際に、ガスコンロとIHヒーターのどちらを選べばいいか迷ってしまう、、、という方は多いのではないでしょうか?せっかく入れ替えるのですから、「選んでよかった!」と思える商品を選びたいですよね。普段の調理スタイルや家族構成などによって、使い勝手や快適性は異なりますから、それぞれの特徴を事前にしっかりと把握しておくことが大切です。今回は、ガスコンロとIHヒーターそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
ガスコンロのメリットとデメリット
ガスコンロはガスを熱源とした加熱機器です。住宅用は1口タイプから4口タイプまであり、3口タイプが一般的によく使われています。
【メリット】
ガスコンロの最大のメリットは直火で調理ができることです。直火で鍋やフライパンなどの調理器具を熱するので、煮物や焼き物といった料理に加えて干物を炙ったり海苔を焼いて香りを出したりすることもできます。
台風や地震などの自然災害によって停電が起きても、ガスコンロは影響を受けずに料理できます。さらに調理器具の素材を選びませんから、ステンレスやアルミ、鉄、ホーロー、ガラスなどどんなタイプの調理器具でも使えて便利です。
【デメリット】
直火調理をするため本体が汚れやすいのがガスコンロのデメリットです。火を使うことでコンロ周辺に気流が発生し、油などが周囲に飛び散りやすくなるため、コンロ本体に加えて周辺の壁や換気扇にも汚れが付着しやすいです。また、調理中はガスコンロ周辺の空気も温められるので夏場は調理中に暑くなりがちです。
さらに天板を拭いたり、五徳や受け皿などを外して洗ったりする手間がかかります。飛び散った油汚れを放置していると故障の原因になるので、こまめな掃除が必要です。
IHヒーターのメリットとデメリット
IHヒーターは電気を熱源とした加熱機器です。住宅用は1口タイプから3口タイプまであり、IHヒーターとラジエントヒーターがセットになったタイプとすべてIHヒーターのタイプとがあります。
【メリット】
IHヒーターは電磁誘導による摩擦熱を使って天板に接地した調理器具の底部分だけを温めるので、調理中に暑さを感じることがなく、夏場でも快適に調理できるのがメリットです。火を使わないことで気流も発生しないため、本体や周辺への油汚れや飛び散りはガスコンロよりも少なくなります。
フラットな天板なので毎日の掃除はとても楽です。直火が出ないため、袖元に火が移って怪我をする事故や火事が起きる危険性も少ないと言えます。
【デメリット】
電磁誘導が起こせないアルミ製の調理器具や土鍋は使えません。ステンレスや鉄、ホーローなどの調理器具でそろえるか、IHヒーターでも使える構造の調理器具を選ぶ必要があります。火が出ないことで、火の大きさを見ながら火加減を調整する、炙りや焼き目を軽くつけるといった操作はできないため、慣れるまで使いにくさを感じることがあります。
台風や地震などの自然災害によって停電が起きると、電気が復旧するまでは使えないのもデメリットです。また、調理器具を置いていた部分は加熱で熱くなっていても見た目の変化がなく、触れてしまってやけどをする可能性があります。
ガスコンロとIHヒーター、どちらを選んだらいい?
ガスコンロとIHヒーターのどちらにするか考える際の基準は、どの項目をより優先したいかで考えていくのがおすすめです。
「毎日使うものだから掃除のしやすさを重視したい」のなら、日常のお手入れは天板をさっと拭くだけでいいIHヒーターが便利ですし、「今持っているいろんな素材の鍋を買い替えずに使いたい」のなら、調理器具の素材を問わないガスコンロがいいでしょう。
オール電化にしたいならIHヒーターが、直火を見ながら火加減を調節する方法が楽ならガスコンロがおすすめです。
どちらもメリットとデメリットがありますから、ライフスタイルや操作性、メンテナンスの楽さなど重視する項目をクリアできるかを考えながら選びましょう。
カナルリフォームでは、ガスコンロ・IHヒーターいずれも取り扱っております。取り換えをご希望の方はぜひお気軽にお問い合わせください。